2013年10月10日木曜日

実験 木材1

レーザーカッターで木材を切ってみました。

木材と言っても世の中には色々な種類の木が存在するので、硬めの木を3つ選んでレーザーによる切断の比較をしてみました。
選んだのは黒檀(エボニー)、ウォルナット(胡桃)、パオロッサの3つです。


黒檀(学名:Diospyros ebenum)はエボニーとも呼ばれ東西に限らず昔から木材として有名です。カキノキ科カキノキ属で、黒いです。
ウォルナット(学名:Juglans nigra L.)は胡桃です。明るいこげ茶といった色あいです。
パオロッサ(学名:?)はマメ科ジャケツイバラ科の木材らしいですが詳細不明です。黒茶色です。紫檀の替わりに使われることがあるそうです。

上に挙げたいずれの木材も形が変化しにくいため昔から家具や楽器などに使われています。


比較のためなので、単純なジグザグにカットしました。
木材はいずれも厚さ5mmです。東急ハンズで購入しました。



結果は、ウォルナットとパオロッサは一度でカットできましたが、黒檀は3度カットしても切れませんでした。図は上から黒檀、ウォルナット、パオロッサです。


黒檀 カット試行1回目
 黒檀 カット試行2回目
 黒檀 カット試行3回目
このままカットして行けばそのままいつかは切れますが、おそらくその前に木が燃えます。


下は黒檀へレーザー照射しているときの写真ですが、レーザの熱量で燃えてます。

ほかの木材も燃えていますが、パオロッサは煙が多いです。おそらく引火点か発火点がほかの木材のものと違うのだろうと思います。


レーザーのマシンに依存しますが、木材カットのパラメータです。
出力100%, 速度1.6%の設定で行っています。下の図では赤色のベクター設定のものを使っています。
結構強いです。アクリルなら燃えているかもしれません。

下図はウォルナットの切断面です。黒く焦げています。



レーザのパラメタ―を変えればまた違う結果になるのかもしれませんが、
パオロッサが炎が少なく、炎上しにくいので、比較した3つの中では最も加工しやすいと思います。
ウォルナットも切れやすいですが、炎も出ているので炎上する可能性があるという印象です。
黒檀は切れないわりに炎がでるので切断部から灰になります。




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