今回は大きいオブジェクトを造形して精度を見てみたいとおもい、
脳のモデルをプリントアウトしてみました。
オプションはPLA樹脂で、0.5mm積層、Hollow(中空)です。
下のラフターと呼ばれる部分を作ったところ。なぜか、いつもより結構細かく作っている。これは想像ですが、ラフターを厚くすることで水平性を改善させる効果があるのかもしれないです。
開始から1時間…黄色い線のようなものはサポート部分です。脳はしわしわで複雑な形状なので、サポート部分も複雑で時間がかかるようです。
開始から2時間…向かって前方向が前脳、後方向が後脳です。おそらく左右の赤い部分は側頭葉下部あたりを作っているのだと思います。前方の小さい赤部分は前頭眼窩部のあたりだと思います。
開始から14時間(翌朝)…段々出来てきましたが、一晩でも終わらないです。手前が小脳と脳幹です。前方中央を左右に分けるのが右脳と左脳をわける中心溝です。両サイドの黄色いサポート材がある部分が側頭葉と前頭葉を分ける溝で外側溝(シルヴィウス溝)です。
実際の脳表面は神経細胞が集まった灰白質と呼ばれる部分と、神経軸索繊維からなる白質という部分からなります。今回は中空で造形する設定にしたので、中身はありませんが、実際はもう少し厚い灰白質と、白質で詰まっています。
造形中、横から撮影。正面が小脳部分。
サポート材をみると少しずつ右にずれています。おそらく、毎回のようにどこかにぶつかってノズル位置情報がずれてきているのだと思います。ノズル縦方向(z軸方向)の位置が下過ぎてぶつかってしまうのかもしれません。
開始から20時間経過…手前下に小脳ができています。後頭葉下から上側頭回・下前運動野にかけてのスライスあたりです。
翌翌朝…なんと、ここでストップしてました。中途半端ですが、終わってます。
見るとカートリッジのフィラメントがなくなっていました。
引きはがし
仕方がないので、この状態で付属の器具を使ってサポート材部分を天板から引きはがします。
根気と力が要ります。
今回は大きいオブジェクトを出力しました。写真からは見えないかもしれませんが、横から見ると何度か積層がずれています。
当然ですが、大きいオブジェクトほど途中で失敗する確率も増えます。
今まであったのは
- 積層がずれる
- 樹脂材料がなくなる
- フィラメントがカートリッジ内で引っ掛かって出てこなくなる
- フィラメントが途中で折れる(特にPLA)
といったエラーです。
2,3,4が起これば復帰不可能です。
あと、今回はPLAでHollow(空洞)の設定で出力してみましたが、外側は強度的には問題ないようです。内部の構造ではサポート材が無い部分があってうまくできていないところもあったようですが、外側は結構いいと思います。
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