ラベル illustrator の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル illustrator の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014年2月14日金曜日

さやがた2

前回紗綾型模様のついたてを作りました。

もう少しこの紗綾型をテーマに考えてみます。
以前はすべてつながっていましたが、紗綾型タイルを考えます。
つまり、レーザー加工機で切るため、今回はillustratorで紗綾型タイルの編集を行います。
やってみると案外難しいのでその方法について解説します。
といっても、紗綾型タイルがどれだけ需要があるのか不明ですが、とりあえずやってみます。


タイルの場合、基本図形は下の図のようになります。
基本図形

つまり、この基本図形を複製して組み合わせると目指す紗綾型模様になります。
illustratorには図形位置を他の図形に合わせる機能があり、これを利用することで効率よく作図を進めることができます。
しかし、位置合わせする図形がちょうどいいところにない場合、当然位置合わせできません。
そのため、補助図形を入れて、図形を合わせるようにします。

下に補助図形をいれたところ

位置合わせ

同じ図形をコピー&ペーストし、補助図形を利用して適切な位置で止めます。
今度は直角に配置するため、コピー&ペーストし、shiftキーを押したまま90度回転させます。
で、卍ができるように適切な位置に合わせます。これは卍型ができる部分に正方形の補助図形を入れるとうまくいきます。

で、紗綾型図形の完成です。
今日は編集だけで次回切ります。


2014年2月10日月曜日

木象嵌

象嵌というのをご存知でしょうか?

とりあえず象とは関係ありません。
簡単にいうと、異なる素材の物を加工してた上で、貼り合わせ飾りなどの物を作る事です。
といっても意味が分かりにくいかと思うので、まずは今日の作品をどうぞ。


つまり、ここでは赤い木と白い木を別々に切って組み合わせて作ってみました。
赤い木はパドックという木です。狂いの少ない木です。


強度100%速度2.5%で加工しました。
貫通しやすいです。
一度加工しただけであっさり切れて部品が落ちていました。
さほど燃えもしませんでした。
パドックは実験では取り扱ったことないですが、レーザー加工しやすいかもしれません。
パドック

もう一つの白い木はサクラです。
こちらも強度100%速度2.5%としましたが、さくらは少し炎が出ていました。
加工後は黒くなっています。一度の加工で貫通していましたが、炎が出やすいので、速度3.0%ぐらいか、もう少し弱めにするほうがよいと思われます。


加工したら部品を組み合わせます。

実はパドックの方は、サクラの切落とし領域より少し大きめに作ってあります。
illustratorでパスのオフセットを0.1mmとしています。
レーザー加工すると設計よりわずかに小さめに出来上がるので、その分を考慮に入れています。
経験から木の場合は0.1mmオフセットすることでちょうどよくなるように思います。


さらに2mmアクリルも切って組み合わせます。

接着剤は使っていませんが、ちょうどよくはまります。
アクリルの場合は木より削れる量が多いようで、もう少し大きめに作る必要があるかもしれません。

象嵌というのは歴史が古く、木同士だけではなく、金銀や石などを埋め込んだりすることもあります。アラブなどで見られます。日本でも木象嵌の芸術家がいます。かなりの高度な木材加工技術で、簡単にはまねできませんが、レーザーだと簡単にできます。



2014年1月16日木曜日

シリーズもののまとめ

シリーズものになっている記事をまとめてみました。

レーザー加工

実験シリーズ

1.木材実験
  • 実験1 パオロッサ、ウォルナッツ(胡桃)、エボニー(黒檀)
  • 実験2 バルサ
  • 実験3 アガチス
2.石材実験

歯車製作
革手袋製作

ロボット展見学

2013年12月27日金曜日

food 1 bread

よくCNCとレーザー加工機の違いについて考えています。
どちらも加工して、形を切る機械ですが、それぞれに得手不得手があります。
食品の加工ってCNCでは難しいことがおおいと思いました。
食品は柔らかいことが多いのが一つの理由です。柔らかいと加工しているうちに圧により変形してうまく加工できないからです。
あと、もう一つの理由としては、もし加工するとしたらドリルが食品に触れるため、ドリルの衛生上の問題があります。

そういった意味でレーザーは触れないという利点があります。


ということで、今回は食品特集です。
いつものように、まずは、出来上がりから。
なぜ算数の問題なのかとか、なぜ裏返しにとか、これについて深くはコメントしません。
覚ってください。

まずレシピ手順1
illustratorを起動します。

レシピ手順2
問題を作ります。
数式は普通でOK


レシピ手順3
パンの形を作ります。



レシピ手順4

プリントの設定をします。
なぜか鏡面印刷にします。


レシピ手順5
レーザーパラメータ設定
ラスター(黒) 強度100% 速度80% 
ベクター(赤) 強度100% 速度20%

パンの設定などプリセットに入っているはずもなく、自分で試しました。
もちろん、試したパンは食べました。
レシピ手順6
レーザーカットのボタンを押して数分待つだけです。
これで終了です。



追記:
ベクター部分は下まで切れませんでした。
速度をもう少し落として試したら行けると思いますが、
おなかがいっぱいで、もうパンが食べられないので止めました。

パンのカットのパラメータについては、またそのうちやってみます。




2013年12月25日水曜日

模様の作り方

illustratorの解説について詳しいサイトはたくさんありますが、
レーザーカッティングにとって重要かどうかという接点でまとめたものが少ないです。
なので、編集に関する特集です。

キーホルダーになるような「模様」を作ってみます。
まず、カラーモードがRGBになっていることを確認してください。→ 設定方法

中でもオブジェクトとして「スター」が結構使えます。
以前、歯車の回(Gear1)でも説明しましたが、スターモードにして、画面をクリックすると下のようなダイアログが出てきます。


生成されるオブジェクトは「点の数」で設定されるスターです。
正三角形の内径は外径の1/2なので、内径より少し内側に設定して下のような図形を作ります。

それで、この基本図形をコピーして回転させます。
位置合わせは、オブジェクトをドラッグして合わせると自動的にほかのオブジェクト位置とあっているかどうかというガイドが表示されるので、そんなに難しくは無いと思います。
あとはコピー&ペーストして位置合わせして、変形から回転を選択します。下の図は30度づつずらして、合計12個作ります

ここで、全体を選択して、塗りを透明にします。

赤にしていますが、ここでは線の色は今は何でもいいです。今度は線を太くして模様っぽくします。
やり方はいろいろあるとおもいますが、ここでは線分をオブジェクト化して作ることにします。
まずは線を太くして、角形状を丸めます。



全選択して、複合パスに変換します。
その後、メニュー>パス>パスのアウトラインを選択すると、オブジェクトに変換されます。
これで、太線が輪郭のあるオブジェクトになりました。
アウトライン化してから、パスファインダで合体を選択しても同じようになります。


今度は塗り部分を透明にして、線を赤(R255,G000,B000)にします。
赤くしているのは、レーザーカッティングのためです。

白矢印のダイレクト選択ツールと
ペンツールで微修正し整形します。
この後、レーザーカッティングの設定のため線を0.001ptにします。
薄くて見えにくいですが、編集はこれで終了です。
あとはレーザー加工機で切るだけです。
加工は次の回を見てください。

...つづく
























2013年11月26日火曜日

先日はロボットの絵をカッティングシートで切り取りました。

もう一台のロボット(商品名:Robovie R3)もあるので、そっちも作ってみました。
illustratorで作成しましたが、写真から自動トレースするのは面倒なことが多いので、手動トレースしてみました。
ロボットの絵

絵の描き方についてはWEB上にいくらでも乗っていると思いますので、ググってみてください。
レーザー用の使い方として、ある程度ノウハウが判ったらまとめてレポートします。

緑のカッティングシート

カット中 煙が出ます

カット中

完成

貼り付け

目の周り部分の貼り付けが面倒なので、目だけにしました。この方が妖精さんっぽい感じでいいです。


2013年11月19日火曜日

レーザーで紙を切ってみました。

ラスター(彫刻)はせず、カットだけです。
カットデータはillustratorで作成しました。
illustratorの設定方法は前の記事を参照ください。
ロボットの絵(のつもり)です。
NEXTAGE, KAWADA Industries, Inc.

GWYNというのはこのロボットの名前です。商品名としてはNEXTAGEと言います。

結果

手元にあった厚紙封筒をカットしました。絵の部分は裏返しているので元のデータとは左右反転しています。

パラメータは
強度100% 速度72%
です。
切断面は焦げて黒くなっていますが、紙は薄いので炎上するまえに切れてしまうという印象です。

紙は自分ではさみやカッターで切れるので、レーザーのメリットがあまり無いと思っていましたが、細かいところまで精密に加工できるので結構いいかもしれないです。カットデータさえあればいいので、写真データからトレースしてそのままレーザーカットということもできるかもしれません。
まあ、トレースして修正したりするところが面倒です。





2013年11月14日木曜日

illustratorからレーザー加工機を使うときの設定に関する備忘録です。

レーザー加工をする際には、Adobe illustrator CS5を使っています。illustratorで描画して加工しようとしても、赤線が認識されないので、線色で判断しているレーザー加工機でうまく認識されません。これはillustatorで色情報を補正してプリンタに送る設定になっているのが原因の一つです。
設定を修正する必要があります。

以前からブログに何度か書いていますが、使っているシステムでは0.001pt以下の極細線がベクター線として認識され、通常赤色極細線がカットの線として認識されます。なので、赤色極細線を扱う必要があります。inkscapeではこの細さの線が認識されないらしく、うまく出力できません。
更に言うと、illustratorのデフォルト設定ではベクター線が認識されません。僕の環境ではCMYKになっています。よって、画像を作成した後、加工する際に下のような手順で設定変更する必要があります。

1.ドキュメントカラーモード変更
メニューバー
 ファイル>ドキュメントのカラーモードをRGBに変更

2.線色のカラーモード設定
初期状態で右にあるバー(パネルというらしいです)のカラー設定で、RGBに変更
図のオレンジ矢印でメニューを表示して、緑矢印のRGBを選択します。


3.線の色設定
赤線にしたい場合RGBの値を
R 255
G 0
B 0
と打ち込む。(わかっているとは思いますが、R=赤、G=緑、B=青です。)


あと、初期の設定では、オブジェクトの拡大縮小掛けると線の幅まで変わってしまいます。
使っているレーザー加工機では線幅でラスターかベクターかの判断をしているので、線幅が自動的に変わってしまいます。なので、拡大縮小時の効果を影響させないようにする設定が便利です。

メニューバーの
編集>環境設定>一般
を選択し、
「線幅と効果も拡大・縮小」のチェックを外します。